『河北新報』2009年1月30日付

公立大法人化 青森市が定款誤記


青森市は29日、4月に公立大学法人化する青森公立大(青森市)の移行手続きで、変更手続きを済ませた定款の内容に誤記などが2件あったことを明らかにした。定款変更は2008年12月の市議会定例会で可決されているため、市は近く専決処分で訂正し、3月定例会で報告する。

市企画財政部の橋本勝二部長が同日の市議会各会派代表者会議で報告し、「あってはならないミス」と陳謝した。

市企画調整課によると、本来は理事の任期は4年だったのに、「6年を超えない範囲内」と誤って記載。「地方独立行政法人法の条文を勘違いしたためだ」という。さらに教育宿舎など2棟の屋根の材質が鋼板だったのを、銅板と誤記した。

市は法人認可をする青森県知事に08年12月22日、定款を添えて設立認可を申請。県は文部科学省との協議中に指摘を受け、今月20日、市に修正を求めた。

市は議案段階でも大学の敷地面積を間違うなど2度訂正していた。代表者会議では「法人化を急ぎ、事務が処理しきれないのではないか」「不祥事(の多発)を重んじて物事を進めるべきだ」などの意見が出た。