共同通信配信記事 2009年2月1日付

中教審、新任に東大学長ら 大学教育の質向上など検討


塩谷立文部科学相は1日付で、中央教育審議会の委員に小宮山宏東大学長ら新任10人を含む30人を任命した。任期は2年。会長には10日の総会で、三村明夫新日本製鉄会長が選出される見通しだ。

中教審は2001年の文科省発足後、今回で5期目となる。06年の教育基本法改正を受けた義務教育制度の見直しは一段落し、今期は大学教育の質の向上や、小学校から大学までの各段階で将来の進路を考える「キャリア教育」の充実などが検討課題となっている。

新任は小宮山氏のほか曽我邦彦日本PTA全国協議会会長、前田穣)宮崎県綾町長ら。地方自治体の代表は前田氏ら3人で、石井正弘岡山県知事と小嶋善吉静岡市長の2人は再任された。女性委員は計10人。

三村氏が会長に就任すれば、財界出身者として2人目となる。07年から会長を務めた劇作家の山崎正和氏は1月末の任期切れに伴い退任。