『読売新聞』群馬版2009年1月28日付

保護者失職で入学金減免
群大


景気の急速な悪化を受け、群馬大学は新年度から、入学金と授業料の減免対象を拡大することを決めた。

授業料減免の対象は現在、保護者の死亡か災害被災以外では成績条件があり、生活保護受給世帯か母子家庭で、前年度の成績で評価B以上が「60%以上」(新入生は高校2年と3年の成績の平均が3・2以上)、それ以外の理由による家計の困窮は「65%以上」(同3・5以上)。新年度からは、「60%以上」の対象を、保護者が雇用主の都合で失業した学生にも拡大する。減免は半期ごとに、半期授業料(26万7900円)の全額または半額を、提出書類をもとに困窮の程度を査定して、半額か全額の免除を決める。

入学金(28万2000円)についても、従来は、保護者が死亡した場合や災害で被災した場合などに限られていた全額か半額免除の対象者を、新年度からは入学前1年以内に、保護者の勤め先の倒産や解雇で、家計が急変した場合も加えることにした。

一方、今回の景気悪化を受けた授業料や入学金の減免制度の拡大については、高崎経済大学が「検討中」としている。