『毎日新聞』富山版2009年1月28日付

富山大:学長選考問題点、次回までに検討


富山大の学長再任を巡る問題で、学長選考会議(24人)が27日、富山市五福の同大で開かれた。昨年12月4日の再任後初の会議で、金岡祐一議長ら学内外の委員19人が参加。出席した委員によると、次期学長選考までに、選考の手続きの問題点などを検討する方針などが示されたという。

同会議の学外委員全員は今年3月、任期満了を迎える。出席委員によると、金岡議長から学長選考の進め方や規則、委員構成について課題を洗い出し、次期委員に申し送る考えが明らかにされたという。また、学内委員で学長選考のあり方を考えるワーキンググループを作り、3月開催予定の次回会議までに答申する予定。

今回の選考では、学内教職員による2度の意向投票で大差で最下位だった西頭徳三学長が、同会議の無記名投票で再任された。このため、学内から強い異論が噴出し、これまで工、芸術文化の2学部を除く計6学部が就任辞退などを求める声明や要望書などを出している。【青山郁子】