『山形新聞』2009年1月24日付

大学での男女共同参画は? 山形大でシンポジウム


山形大における男女共同参画の在り方を議論する場として、「男女共同参画シンポジウム」が23日、山形市の同大小白川キャンパスで開かれた。

同大は、男女共同参画を着実に進めるため、昨年11月に「男女共同参画推進準備室」を設置。本格的な取り組みの第一歩で広い視点から議論する場としてシンポジウムを企画した。冒頭、同大の結城章夫学長が「シンポジウムを契機に、大学における男女共同参画の在り方、地域の中で山形大が果たしていく役割について考えていきたい」とあいさつした。

基調講演では、板東久美子内閣府男女共同参画局長が「多様な人材の活用は活力・競争力向上の生命線であり、男女共同参画はその基本的な柱」と強調。諸外国に比べ、女性の社会的参画が進んでいない現状を示し「女性の活躍の推進は女性のためととらえるのではなく、組織全体の『経営戦略』『発展戦略』と認識する必要がある」と指摘した。

パネルディスカッションでは、塩満典子お茶の水女子大教授、荒木由季子副知事、坂本由美子山形新聞報道部記者、日本たばこ産業の大森征樹氏がパネリストを務めた。それぞれが大学における男女共同参画の実践事例や県の施策、外国の取り組みや育児休職取得の体験談などを紹介。最後に、結城学長が同大の「男女共同参画推進宣言」を行った。