『日本経済新聞』2009年1月10日付

製薬企業の寄付「受領ルールない」2割以上 厚労省が大学調査


製薬企業からの寄付金の取り扱いについて、医大などの2割以上が受け取りのルールがなく、研究上の判断などで寄付を受けた企業に有利な判断をしてしまう偏り(バイアス)が生じると考える教授も2割を超えることが9日、厚生労働省研究班の調査で分かった。同省は「疑いを持たれないよう経理処理や情報公開のルール作りが不可欠」と話している。

調査は全国の国公私立大学の医学部、薬学部の3分の1に当たる43校と各校5人ずつの教授を対象に、昨年8―9月に調査票を郵送。33校(回答率76.7%)と教授112人(同52.1%)が答えた。