『日本経済新聞」2009年1月5日付

大学の国際化、遅れ気味 外国人教員の採用進まず


大学教員のうち外国人の割合は3.4%にとどまり、受け入れを増やすための施策を実施する予定もない大学が約6割に上ることが、文部科学省の調査で分かった。政府が2020年度までに日本への留学生を現在の2.5倍の30万人に増やす計画を立てるなど、大学にとって人材の国際化は大きな課題だが、現場の取り組みは遅れ気味だ。

文科省がまとめた大学院活動状況調査によると、大学に勤務する外国人教員数は07年度に5763人。教員は全体では16万7000人余りおり、外国人が占める割合は3.4%。前年度は3.5%で、比率は伸び悩んでいる。