『読売新聞』秋田版2009年1月7日付

共同研究など連携協定へ 秋田大、県立大、国際教養大


秋田大、県立大、国際教養大の県内の3国公立大が、共同研究、教育の相互補完、事務機能を強化に向けた連携協定を締結する準備を進めている。少子化で大学全入時代を迎え、各大学が、それぞれの特色を生かし手を組むことで生き残りをかける。

県学術国際部によると、3大学が目指す協定内容は、〈1〉地域活性化を目指した共同研究〈2〉教員や教育システムの相互補完〈3〉職員の人事交流による事務機能の強化――の3点。今年度内の締結に向け、詳細を詰めている。

具体的には、各大学が北秋田市の阿仁地域や由利本荘市の鳥海地域といった一地域を拠点に行っている自然、文化、歴史などの地域研究に、3大学が共同して取り組み、産業育成や観光資源の開拓といった地域活性化につなげる。

また、英語などの外国語に強い国際教養大の教員を秋田大や県立大に派遣するなど、各大学が得意とする教育分野を生かし、教員を派遣し合ったり、授業を相互に受けられるようにしたりする。

さらに、職員の人事交流を進め、事務作業の見直しや改善につなげていく。

協定締結により、各大学の特色を補完し合うことで研究の充実を図り、事務のスリム化も進め、県をあげて学生に選ばれる大学の環境作りを目指す。