『読売新聞』2008年12月27日付

京大、ロンドンに拠点…人材獲得競争力を強化


京都大は来年2月13日、初の全学的な海外戦略拠点をロンドンに設ける。欧州の大学や企業との共同研究や人材交流を進め、国際競争力を高めるのが狙い。松本紘学長が26日、大阪市で開かれた関西プレスクラブでの講演で明らかにした。

計画ではロンドン市内に事務所を置き、専門スタッフ1人を配置。オックスフォード大、ケンブリッジ大、パリ大など欧州の有力大学や企業と連携交渉を進める。

京大は中国、アフリカ、東南アジアなど海外32か所に拠点を持つが、いずれも学部や研究所が研究のために設けたもの。松本学長は「世界中の大学で人材獲得の国際競争が激化しているが、京大は遅れている。この拠点を足がかりにしたい」と述べた。