『読売新聞』三重版2008年12月26日付

三重大大学院産学連携で企業即戦力養成来春、研究科を新設


三重大(津市)は25日、地域産業と連携し、ビジネスと研究開発の能力を持った人材を養成する「地域イノベーション学研究科」を来年4月、大学院に新設すると発表した。地域産業の活性化が目的。産学が連携して人材を育成する試みは、国立大で初めてという。

同科は、工学や生物資源学、医学などの分野で新商品の開発などを学び、企業の即戦力となる人材を育てる。大学教員と企業の研究担当者が専門教員として共同で指導する。来年4月、同科で使用する専門の研究機器を整備し、県内の企業などにも製品開発や試作品の評価に活用してもらう。

豊田長康学長は「地元企業の求めに応じ、世界を相手にビジネスができる人材を養成したい」としている。

募集定員は修士課程10人、博士課程5人。社会人も受講できるよう夜間の授業なども行う。来月9日午後6時から、同大で入試説明会を開く。