『毎日新聞』富山版2008年12月19日付

富山大:学長選考に異議、教授会が声明 「就任辞退」理学部も


今月4日の富山大学長選考会議で次期学長に再任された西頭徳三学長(70)に対し、人文、人間発達科学、経済の3教授会に続き、理学部教授会が18日、「教職員の意向調査が無意味であると宣言したに等しく、到底容認できない。このまま就任しても正常な大学運営は不可能」などと、学長就任辞退を求める声明を発表した。

今回の学長選には西頭学長のほか2人が推薦された。11月に教職員を対象に2回実施された意向調査で、西頭学長は大差で最下位だったが、学外委員が半数を占める選考会議は議長を除いて無記名投票を行い、西頭学長が20票中11票を得た。

既に人文、人間発達科学、経済の3教授会が11日に同様の声明を出している。8日には、教職員組合中央執行委員会も就任辞退を求める声明を発表した。【青山郁子】