『朝日新聞』2008年12月20日付

熊本大次期学長に谷口氏


熊本大学の次期学長が19日、前工学部長の谷口功氏(61)に決まった。学長選考会議(稲垣精一議長、23人)が選んだ。

今回の選考対象は谷口氏のほか、医学部付属病院長の倉津純一氏、医学薬学研究部長の原田信志教授、発生医学研究センターの山村研一教授。大学教職員ら約1250人の「意向投票」(有効投票1097票)は谷口氏が422票、倉津氏が366票、原田氏が257票、山村氏が52票を獲得。得票率10%以上だった3人に絞り、選考会議が書面審査や面接をして全会一致で谷口氏を選んだ。

谷口氏は記者会見で「人の命、人と自然、人と社会の諸科学の深化を通して教育と研究の発展を図り、成果を社会に還元したい」と抱負を語った。任期は09年4月から6年間。谷口氏は東京工大大学院博士課程を修了し、77年に熊本大助手。講師、助教授、教授と工学部で教え、02年11月から今年11月まで工学部長。