『北海道新聞』2008年12月18日付

韓国人留学生に5万円 室工大が支給 円高、ウォン安で困窮


【室蘭】室蘭工大(松岡健一学長)は十七日、円高、ウォン安の影響で、経済的に苦しくなっている韓国人留学生九人のうち、室工大や他団体から奨学金を受けていない私費留学生四人に対し、一人当たり五万円を支給することを決めた。文部科学省学生支援課留学生交流室は「直接の支給は全国的にも珍しい」としている。

室工大の外国人留学生は十四カ国八十五人。このうち、私費留学生は五十一人いる。韓国人留学生から生活困窮への相談が多いことから、異例の直接支援を決めた。支給は十九日。

室工大国際交流センターは、韓国人以外の留学生からの円高に伴う相談はいまのところないと話すが、「影響が広がれば、さらに対策を考えたい」としている。

道内大学の留学生への円高対策としては、北大が五万円を上限に無利子、無担保で貸し付ける支援策を行っている。