『山陰中央新報』2008年12月11日付

島根県立大学長に本田雄一氏


島根県立大(浜田市野原町)の第二回理事長選考会議(議長・宇津徹男浜田市長)が十日、開かれ、二〇〇九年三月で任期満了となる宇野重昭理事長(78)に代わる、同年四月からの新しい理事長予定者に、島根大学学長の本田雄一氏(67)を選んだ。任期は二〇一三年三月末までの四年間。本田氏は法人化後の規定で学長を兼ねる。同氏は「高い就職率や大学院研究科統合などの、宇野理事長の運営方針を踏襲したい」と話した。

理事長候補として本田氏と、県立大キャリアセンター長の堀内好浩教授(67)が上がっていた。

選考会議は十一月末に続いて、県立大、県立大短大部、島根女子短大、県立看護短大それぞれにある四つの同会議が順次非公開で開催された。

会議終了後、会見した宇津議長は「大学の経営面での実績や、複数のキャンパスをまとめた実績などから四会議の総意として本田氏を選んだ」と説明。同席した宇野理事長は「大学管理者の経験があり、島根県を熟知。資質を満たす方だ」と話した。

本田学長は「責任の重さを痛感している。島根医大との統合などの経験を生かし、法人化後の新たな大学の在り方を模索、確立したい」と話した。

県立大事務局によると、任命権者の知事が十二月中に本田学長を新理事長に任命する予定。

本田学長は宮城県出身。東北大大学院農学研究科博士課程修了。島根大農学部助教授、同教授を経て〇三年四月に島根大の学長になり現在二期目、任期は来年三月末まで。専門は植物病理学。