『下野新聞』2008年12月10日付

宇大次期学長に進村武男氏


宇都宮大学学長選考会議(春日正男議長)は九日、来年三月末の任期満了に伴う次期学長候補者として、同大工学研究科長の進村武男氏(65)を選考した。文部科学大臣の任命で正式決定する。任期は来年四月一日から三年間。

今回の選考では当初、四人が公示された。同大職員による第一次意向調査(投票)などで絞られた三人を対象に八日、同大幹部職員による第二次、第三次意向調査が行われ、いずれも進村氏が最多票を得た。意向調査や面接などの結果に基づき、同会議が最終決定した。

記者会見した進村氏は「『地域に信頼される大学』を大きな柱にしたい」と抱負を述べた。少子化、交付金削減など大学を取り巻く環境が厳しさを増す中、学部横断による大規模プロジェクトで特色を出す方針という。

進村氏は金沢大学大学院工学研究科・修士課程修了。精密加工、磁気援用加工が専門。二〇〇七年四月から、宇都宮大工学部長を務める。