『日刊工業新聞』2008年12月10日付

NTT、北大と包括協定−産学連携、計10校に


NTTは9日、北海道大学と包括的な連携協定を結び、04年の国立大学法人化後から進めてきた産学連携の枠組み作りに一定の区切りをつけた。提携校は東京大学や京都大学などの旧帝国大に加え、早稲田大学、慶応義塾大学の有力私大を含めた計10校を数える。グローバル競争が過熱するなか、産学連携の組織力で研究開発や人材育成などを強化、成果のスピードアップと上積みを目指す。

北大との協定はNTTと、事業会社のNTT東日本が大学との連携に初めて加わる。情報通信やナノテクノロジー分野などの共同研究で合意。従来の研究者単位の協業から、組織的な研究プロジェクトに発展させ、人材の適正配置や異分野融合研究を進める狙いだ。これに合わせ「連携プログラム協議会」を設置し、1年ごとに進ちょくを確認するほか、新規テーマの発掘を積極的に行う。