『毎日新聞』愛媛版2008年12月5日付

地域医療学講座:県寄付で愛大医学部に新設へ へき地の医師育成


へき地など地域で活躍する医師を育成しようと、県と愛媛大は4日、来年1月から同大学医学部に県の寄付講座として「地域医療学講座」を新設する協定を結んだ。県は今年度に800万円、その後4年にわたり毎年度3200万円を寄付。主に人件費に充てられる。

同講座は、地域医療充実のため設けた入試枠「地域特別自己推薦」(10人)で入学する学生をはじめ、来年4月から全学年を対象に講義を行い、多様な病気を治療する「総合診療」や予防医学などの学習▽地域の診療所などを対象にした医療支援システムの研究などを進める。

また、へき地の公立病院などに「地域サテライトセンター」を数カ所設け実地研修や研究の拠点とする。当面は来年4月、西予市立野村病院内に最初のセンターを開く予定。講座の教員は3人で、うち2人がサテライトセンターで活動する。【古谷秀綱】