『山梨日日新聞』2008年12月4日付

梨大と早大、学生相互受け入れへ
大学院連携で調印


山梨大と早稲田大は3日、連携大学院協定に基づく包括協定に調印した。山梨大の医学と早大の理工学を融合した生命科学分野の国際的研究者の育成を目指す。両大は共同教育プログラムを策定し、2010年度から互いに大学院生の受け入れを始める。

甲府富士屋ホテルで行った調印式には、山梨大の貫井英明学長や佐野太副学長、早稲田大の白井克彦総長や堀口健治副総長らが出席。貫井学長と白井総長が協定書に署名した。

貫井学長は「両大の足りない部分を補完し合って、医療現場を知っている科学者、生命科学を心得ている医師を育て、地域に成果を還元したい」と抱負を語った。

白井総長は「国立大と私立大が本格的に連携する事例は少ない。国際的な視野を持った研究者を育てたい」と話した。

両大は発達障害などを研究する「精神発達学」、花粉症などアレルギーの原因や治療法を研究する「感染免疫学」、「脳神経科学」の3分野で先端研究に取り組む。14年度には共同大学院の設置も計画している。