時事通信配信記事 2008年11月25日付

高校・大学生の奨学金制度見直し=横浜市


横浜市教育委員会は、高校生と大学生を対象とする市奨学金制度を見直す。2009年度から高校奨学金の月額支給額を減らして募集枠を拡大する一方、大学奨学金の新規募集を停止する。

大学奨学金は他の機関の奨学金制度が充実しているため、応募者が毎年10人程度と少ない。このため、大学奨学金を高校奨学金に移管し、不況を背景に応募が増加している高校生をより多く支援することにした。

見直し案では、返済義務のない高校奨学金の金額を現行の月額1万2000円から1万円に減額し、募集枠を150人程度から最大200人程度にまで拡大する。一方、無利子貸し付けで返済義務のある月額4万4000円の大学奨学金は09年度から募集せず、受給中の大学生が卒業次第廃止する。

同市の公立高校の授業料は現在月額9900円。市教委は今後、授業料改定時(増額)に合わせ、奨学金支給額が授業料を下回らないよう見直していく。