『室蘭日報』2008年11月26日付

室工大で市民懇談会、大学のPRなど積極的に意見交換


室蘭工業大学(松岡健一学長)市民懇談会が25日、同大で開かれ、各委員から人材や地域産業の育成への支援、大学の積極的なPRの必要性など幅広い意見が出た。

同委員会は室蘭、登別、伊達の3市長、経済界、一般市民、言論界に学内の委員を加えた20人で構成。新年度からの学部・大学院の改組、ものづくり基盤センターの活動など大学の取り組みを松岡学長が説明した。

懇談では「地域活性化に期待される大学の役割」がテーマ。このうち、登別市・小笠原春一市長は「包括連携協定に盛り込まれている連携推進協議会の設置をすべき」との要望に松岡学長は「早急に組織を立ち上げていきたい」と答えた。室蘭市・佐藤博経済部長は「学生が地元に残るように出来ないか」と意見を述べた。

さらに「大学から行政に提案をすべきでは」などの声も出た。一方、大学側は、小中学校に工大の教員を定期的に派遣して授業を行うカリキュラムについて室蘭市教委に提案したことが報告された。
(佐藤重伸)