『毎日新聞』鹿児島版2008年11月27日付

鹿大:秋季入学シンポ、懸念相次ぐ 授業の負担増、教育期間短縮など


◇授業の負担増/教育期間短縮/進路指導複雑

「鹿児島大学における秋季入学を考えるシンポジウム」が22日、鹿児島市の同大稲盛会館であり、全国の大学関係者ら約250人が参加した。秋季入学は留学生受け入れ促進などが狙い。鹿大も「9月入学枠」設定を検討している段階だが、シンポでは懸念の声が相次いだ。

文部科学省の今泉柔剛・大学改革推進室長が「世界標準の秋季入学」などと理解を求めたのに対し、大学関係者は「4月入学の学生と一緒に授業ができず、負担が2倍になる」と指摘。別の大学関係者も「学生は就職活動を抱え、秋季入学で教育期間が実質3年になる」。高校関係者も「進路指導が複雑化する」などと、懸念を示した。【大塚仁】