『中国新聞』2008年11月19日付

広島大が印の大学と初の協定


広島大が、インド有数の理工系大学アンナ大と、2009年3月までに大学間協定を結ぶことで合意した。インドの大学との協定締結は初めて。優秀な留学生を確保し、現地に進出する日系企業への人材供給も視野に入れている。少子化に伴い国内の入学者が減少傾向をたどる中、広島大は留学生の受け入れ拡大を急いでいる。アンナ大はインド南部タミル・ナドゥ州の中核的な州立大学で、学生数は約2万2000人。広島大は留学生の獲得に向けて重要な足掛かりを得たとしている。

タミル・ナドゥ州は「インドのデトロイト」と呼ばれ、自動車や情報関連産業を中心に企業進出が進んでいる。広島大は留学生を大学院工学研究科で教育し、日系企業に送り込むことも検討。アンナ大は、学生の就職先が日系企業に広がることを期待している。