『琉球新報』2008年11月14日付

2大学法人化見送り 県行革推進本部


県三役や各部局長で構成する県行政改革推進本部(本部長・仲井真弘多知事)の本年度2回目の会合が13日午前、県庁で開かれた。県立芸術大学と県立看護大学を一体とした独立行政法人化の実施を見送り、南部保健所と中央保健所の統合計画を削除した計画の一部変更が報告された。2008年度上半期計画で実施が良好な項目は、42項目のうち33項目(実施済み3項目含む)で、全体の約8割となった。

県の行財政改革プラン(06―09年度)では、芸大と看護大について、09年4月を期限として一体的に管理運営する「1法人2大学」を検証していた。検証の結果、(1)芸大の一部老朽校舎への対応を優先する(2)法人化後の採算性の保持が困難で、教育研究への影響が懸念される―などの理由で同プラン期間内の法人化を断念した。

南部保健所と中央保健所については、09年4月までの統合を検討したが、(1)完全統合に向けた庁舎の増改築費用の確保が困難(2)一部県民への行政サービスの低下を招く―などの理由から統合計画を削除した。

県立図書館の宮古・八重山分館については、09年3月末までに廃止する計画を盛り込んだ。しかし、同分館を所管する仲村守和県教育長は10月、3月末の廃止を見送る方針を示しており、計画は見直される予定。