『中日新聞』2008年11月14日付

富大病院 新病棟2年後完成へ 起工式 6人部屋解消、個室増


富山大病院の新病棟起工式が十三日、富山市杉谷の建設予定地であり、関係者らが工事の安全を祈った。病棟は二〇一〇年十一月末に完成予定。現在の六人部屋を解消し、最高四人部屋にして患者一人当たりのスペースを広げるほか、個室を大幅に増やす。

起工式には西頭徳三学長、小林正病院長ら大学や病院関係者ら約六十人が出席。神職が祝詞を読み上げた後、玉ぐしをささげた。

新病棟は、鉄筋コンクリート製七階建て延べ床面積約一万三千平方メートルで病床数は二百九十五床。これまでなかった食堂や臨床研修の教育スペースなどを新設し、防犯やプライバシーを守る環境づくりにも力を入れる。総工費は約三十八億二千二百万円。

病院は今後、一一年秋ごろから旧病棟の改装を始めるほか、外来診療棟や中央診療棟の改装・改修も予定するなど十年にわたる再整備計画を実施していく。 (対比地貴浩)