『読売新聞』2008年11月5日付

広島大大学院、全国初「口腔健康科学専攻」設置へ


広島大は、高度化する医科や歯科診療に対応できる人材を育成するため、2009年度から大学院医歯薬学総合研究科に全国で初めて「口腔健康科学専攻(修士課程)」を設置する。

設置するのは、クリニカルコースとリサーチコースの2コース。クリニカルコースは、歯科衛生士や歯科技工士の有資格者が対象で、病院などで歯科医師や栄養士と連携してチーム医療にあたるマネジャーを養成するほか、少子高齢化に対応し、介護支援、摂食・嚥下(えんげ)リハビリテーションなどを行う人材を育成する。教育者や研究者を目指すリサーチコースでは、口腔機能と全身の健康関係、バイオテクノロジーを活用した組織再生医療の研究などを行う。

同大では「医科歯科の分類にとらわれず、患者を総合的に支援できる多分野の知識を持った人材を育てたい」としている。定員12人。10日から応募要項を配布する。問い合わせは同研究科学生支援課(082・257・5051)。