時事通信配信記事 2008年10月27日付

大学、短大15校に開設認可=看護系が多数


大学設置・学校法人審議会は27日、私立弘前医療福祉大(青森県弘前市)など大学11校、短大4校について、2009年度の新設を認可するよう塩谷立文部科学相に答申した。うち大学6校は短大からの改組や大学統合に伴う開設。計15校の中で9校が看護学部・学科を置く。

設置審は2大学での教職大学院新設も了承。今年度スタートした同大学院は21校となる。

一方、通信教育制の文化政策・まちづくり大学院大(京都市)については、教員組織、施設などが不十分で開設を認めなかった。

教職大学院3校は解決すべき問題があるとして、審査を12月まで継続する。ほかに大学1校、高等専門学校1校が開設申請を取り下げた。

大学経営が厳しくなる中で新設が相次いでいるが、文科省大学設置室は「03年度からは基準さえ満たせば開設を認める運用となった。少子化時代の高等教育のあり方は中央教育審議会で議論される事項だろう」と話している。

開設を認可、了承した大学、短大などは次の通り。

【公立大】千葉県立保健医療(千葉市)▽新潟県立(新潟市)▽愛知県立(愛知県長久手町、名古屋市)

【私立大】弘前医療福祉(青森県弘前市)▽日本赤十字秋田看護(秋田市)▽東都医療(埼玉県深谷市)▽こども教育宝仙(東京都中野区)▽東京有明医療(東京都江東区)▽びわこ学院(滋賀県東近江市)▽大阪保健医療(大阪市)▽広島都市学園(広島市)

【私立短大】仙台青葉学院(仙台市)▽有明教育芸術(東京都江東区)▽貞静学園(東京都文京区)▽平成医療(岐阜市)

【教職員大学院】国立山形(山形市)▽私立聖徳(千葉県松戸市)