『四国新聞』2008年10月28日付

大学院、09年春開設へ/香川県立保健医療大学


香川県が2009年4月の開設を目指している香川県立保健医療大学(香川県高松市牟礼町)の大学院について、大学設置・学校法人審議会は27日、設置を認めるよう文部科学相に答申した。事実上の認可を受け、県は来春の開設に向けて学生募集などの準備を進める。

同大によると、大学院では保健医療学研究科(修士課程)の中に、看護学分野と臨床検査学分野を設ける。両分野の学生が共通して学ぶ専攻共通科目を配置するなどして、保健・医療・福祉の連携による総合的サービスを提供できる高度専門職業人を養成する。

施設は、大学の既存施設を改修して大学院生用の研究室を設置。担当教員は大学と兼務する専任教員28人のほか、他大学などとの兼任教員(非常勤講師)六人を配置する計画。

入学定員は8人。医療現場で働く看護師や臨床検査技師らも社会人特別選抜で受け入れる。募集要項の配布は11月下旬、入試日程は、出願期間が来年2月中旬、試験は3月上旬を予定している。大学院設置について湯浅繁一学長は「大学院では、保健医療に関する高度な知識と技術を活用できる人材を養成することにより、県民の健康増進などに貢献していきたい」とコメントしている。