『秋田魁新報』2008年10月29日付

秋田大、保健学専攻に博士課程 09年度開設


秋田大学は2009年度から、大学院医学系研究科の保健学専攻に博士後期課程(3年)を開設する。看護職を養成する県内の大学では初の博士課程で、31日に文部科学省から正式な設置認可が出る見込み。少子高齢化が全国トップレベルで進んでいる本県の課題の解決に取り組む人材を育成する。本橋豊医学部長らが28日、県庁で会見して明らかにした。

病気療養児の支援や児童虐待の減少、女性健康問題の解決などを研究目標にする「女性・小児発達支援科学分野」と、高齢障害者支援や慢性閉塞(へいそく)性肺疾患への対策などを研究目標とする「高齢者生活機能支援科学分野」の2分野。「地域再生への貢献と保健学の発展」を理念とする。

入学定員は3人。入試では修士課程の修了者を対象とした「一般選抜」のほか、おおむね3年以上の看護職経験がある大卒者を対象とした「社会人特別選抜」を行う。