『山形新聞』2008年10月27日付

大学新設認可を文科省に答申 準備不足で不可1校


大学設置・学校法人審議会は27日、国公私立の延べ67校が予定していた2009年度の大学や学部、大学院などの新設を認めるよう文部科学省に答申・回答した。うち大学の開設は11校だった。

これとは別に、通信教育で「文化振興政策の研究」をするとしていた文化政策・まちづくり大学院大(京都市、定員25)は、教員、設備面などで準備不足と判断され、認められなかった。開設不可の答申は3年ぶり。

来春開校の11大学のうち、千葉県立保健医療大や新潟県立大など5校は短大からの改組。愛知県立大は愛知県立看護大と統合、学部などの再編で新組織に移行する。

大学院の新設は、埼玉、石川両県立大など8校。大学では学部設置が13校、学科が3校。短大では新設が4校、学科が3校、通信教育の開設が1校それぞれ認められた。教職大学院は、山形大と聖徳大が認められ、これで21校となる見通し。

日本保健医療大(埼玉県)など4校は、大学や大学院研究科などの新設申請を取り下げ、南九州大(宮崎県)が予定していた人間発達学部設置など13校の申請は保留となった。