『沖縄タイムス』2008年10月26日付

非常勤の講義大幅減/琉大外国語/交付金減で方針 講師は反発


琉球大学で外国語の非常勤講師が担当する講義数が早ければ来年度から大幅に減少することが分かった。二十五日に那覇市内で開かれた「大学等非常勤講師ユニオン沖縄」の総会で報告された。ユニオンは、十一月の団体交渉で、大学当局に説明を求めることにしている。

現在、琉球大学では外国語講師陣の担当時間数の約75%を非常勤が担う。大学側はこれを50%まで減らす方針を示している。

非常勤講師からは「経費節減で講義のコマ数を減らすのはおかしい」「語学教育の後退につながるのでは」と不満の声が上がっている。

二十二日に同大で開かれた英語の非常勤講師対象の説明会で、大学側は国からの交付金が年々減額され、経営が厳しい状況を説明。カリキュラム編成で、二〇〇九年度共通英語教育から非常勤講師の講義数を現在の半分にすると伝えた。

女性非常勤講師の一人は「予算が厳しいからと、急にコマ数を減らされると生活が苦しくなる」と訴えた。

同大の平啓介副学長は本紙の取材に対し、「学生が自発的に語学を学べるようにカリキュラムを編成する。専門科目で、学生個々が専門英語を学べるようにしたい」と語った。

同大は、〇四年度の国立大学法人化以降、国からの交付金が毎年約一億円ずつ減額されている。