『毎日新聞』島根版2008年10月23日付

弁護士:定着へ新制度 島大大学院法務研究科、優秀者の授業料免除


山陰地域の弁護士の地域定着を図ろうと、島根大(本田雄一学長)は来年度から大学院法務研究科の成績優秀な入学者5人程度の、入学料と授業料を免除する制度を新設した。島根、鳥取両県の高校や大学などを卒業した入学者に限る山陰地域枠3人と一般枠2人を、入試成績と、入試とは別に実施する面接で選抜する。

同大大学院法務研究科は04年4月に設置された。定員は30人で、06年司法試験に1人、07年は3人、今年は4人が合格。8人の合格者のうち5人が山陰の高校や大学などを卒業している。

免除制度の期間は3年間。継続要件として、7段階で示した科目評価の平均点GPAが、2年次と3年次において前年次2・0(成績評価Bで70〜74点)以上とされている。【御園生枝里】