『長野日報』2008年10月11日付

産学連携で人材育成 法大、信大と調印・諏訪商議所


諏訪市の諏訪商工会議所が法政大と信大との連携で新たに取り組む、諏訪地域「地力(じりき)知力(ちりょく)アップ人材育成講座」すわ地域「おこし塾」の事業推進に関する調印式が10日、同市のRAKO華乃井ホテルであった。関係者や講座の受講を検討している約50人が見守る中で、同会議所の有賀昭彦会頭と法政大の増田寿男総長、信大の小宮山淳学長が協定書を交わした。

すわ地域「おこし塾」は諏訪地区商工会議所・商工会連絡会議が主催。文部科学省の専門職大学院等における高度専門職業人養成教育推進プログラムから全額助成を受け、受講料無料で行う。地域おこしへの関心がある人15人程度を募集。法政大と信大のスタッフが、対面授業と双方向遠隔講義システムを併用して大学院の社会人向け授業の一部を提供する。

調印式で法政大の増田総長は「もう1度、新しい諏訪の産業を活性化していくのに、ほんの少しでもわれわれの力が役立てばうれしい」と話した。信大の小宮山学長も「連携大学として参画させていただけることは大きな喜び。必ずや10分なお手伝いができると思う」と自信を見せた。

すわ地域「おこし塾」は調印を終えた同日から、受講申し込みの受け付けを始めた。同会議所の有賀会頭は「なんとか地域に住んでいる人が中心になって(諏訪地方を)活性化できないかと夢見ている。受講生は地域のリーダーになっていただくような気持ちを持ってもらいたい」と述べた。

調印式典に続いて開講記念講演会が開かれた。法政大の学事顧問、清成忠男氏が「地域リーダーの育成」を演題に、内閣官房地域活性化統合事務局次長の福山嗣朗氏が「地域活性化と人材育成」をテーマにそれぞれ講演した。