『北海道新聞』2008年10月4日付

宇宙教育協定に調印 陸別町と北大大学院


【陸別】町と北大大学院理学研究院(山口佳三研究院長)は三日、宇宙科学に関する教育研究のための協定を締結した。今後、町銀河の森天文台の活用や、陸別の子供たちへの「出前授業」などで、協力し合う。

町役場で開かれた調印式では、金沢紘一町長と山口研究院長が協定書に調印。金沢町長は「多くの研究者や学生が来町することで、町民や子供たちが刺激を受け、科学に興味を持って生活できるホットな町になる」とあいさつした。

同研究院は今後、銀河の森天文台にデータ転送などの機材を設置し、来年四月から学生や研究者を派遣する。渡部重十(しげと)・同研究院宇宙観測基礎データセンター長は「陸別は天体観測に加え教育、研究者育成の拠点になる」と期待していた。(佐藤紀章)