『陸奥新報』2008年10月10日付

弘大の博士課程で学生定員充足率が9割切る


国立大学法人評価委員会による、国立大と大学共同利用機関の2007年度業務実績の評価結果で、弘前大学(遠藤正彦学長)は博士課程において、学生の定員充足率が基準の9割を切っていたことが判明した。2009年度までに目標を達成できない場合、運営費交付金の返還が求められることになる。

各大学がそれぞれの中期目標・中期計画を基に5段階で評価し、結果を委員会が審査する。審査の結果、弘大の実績は「中期目標・中期計画の達成のためにはやや遅れている」と評定された。

弘大によると、課題となった大学院博士課程の充足率は06年度70.8%、07年度74.8%、08年度81.2%(ともに5月1日時点)。弘大は06年度までは85.0%、07年度は90.0%を目標としていたため、今回、入学定員の適正化に努めるように求められた。

弘大は既に医学研究科医学科専攻入学定員を55人から5人減とする対策を示している。

総務担当理事の藁科勝之副学長は「進(しん)捗(ちょく)状況から、(指摘は)覚悟していた。指摘されたものは真(しん)摯(し)に受け止め、09年度までに目標のクリアを目指したい」と話した。