『毎日新聞』京都版2008年10月3日付

京大:松本新学長が抱負 「大きな飛躍遂げたい」


1日付で就任した京都大の松本紘学長(65)は2日、会見を開いた。教員と職員の対等な協力関係を築くことなどを課題に挙げ、「魅力、活力、実力ある大学として大きな飛躍を遂げたい」と抱負を語った。

国立大の独立法人化を迎えた現在を「激動の変革期にある」として、「いかに乗り越えて大学を発展させていくかが重要課題だ」と述べた。教員と職員の関係については「両者間のギャップをいかに埋めていくかが大きな課題」との認識を示したうえで、「教員が大学の置かれた立場を理解するのに、職員の目線や考え方は大変有効。職員も自分たちが大きな柱の一つだという意識で仕事をしてほしい」と語った。

教養教育を拡大する考えも強調。「10年先を見て全学を挙げて教育の改善に取り組みたい。幅広い教養を持った専門家になってほしい」と話した。【朝日弘行】