『読売新聞』北海道版2008年10月4日付

宇宙の面白さ伝える。北大と陸別町が協定締結


陸別町と北海道大は3日、宇宙科学に関して協力協定を結んだ。北大の大学院生らが同町の「銀河の森天文台」で研究しながら、子供たちに宇宙の面白さを伝えることが主な内容だ。

北大は2000年度から、同天文台で木星オーロラの観測や、陸別中学校への出前授業を行ってきた。今年度、惑星科学の国際研究教育拠点を作ろうと、北大は文部科学省の事業に名乗りを上げ、認められたため、同町と連携を強める狙いで協定を結ぶことにした。

北大は、国から助成される研究費(5年間で計10億円)を使い、大学と同天文台を高速インターネット回線で結ぶ。同町は、同天文台に大学院生らを受け入れて研究を支援し、天文台職員の技能向上を図る考えだ。

協定書に調印した、同町の金沢紘一町長は「日本の科学技術に貢献できれば」と述べた。