『山形新聞』2008年9月30日付

企業との共同研究の拠点に 山形大学総合研究所の開所式


山形大学総合研究所の開所式が30日、上山市金瓶の現地で行われた。同大が昨年、配電盤メーカーのかわでん(南陽市)の旧中央研究所を購入し、改修した。民間企業との共同研究などの拠点施設として活用していく。

研究所は、鉄骨造り6階建てで、建築面積は662平方メートル。4階から6階までは約300平方メートルのオープンフロアで、利用者が研究内容に合わせて机などを自由にレイアウトできるようにした。3階は秘匿性の高い研究にも対応できるように、独立した6つの個室を整備。2階は倉庫室のほか、打ち合わせ室や応接室などを設けた。

オープンは10月1日。全体的な施設管理は同大施設部で行うが、各室の管理は利用者に任せる。現在、民間企業など3団体から共同研究での利用希望があるという。総事業費は、施設と土地(1336平方メートル)の購入費、外壁塗装や防水などの改修費を合わせ約1億円。

開所式では、結城章夫学長が「先進的で独創性のある研究が行われ、 産・学・官・金の連携が進むことを期待している」とあいさつ。テープカットをして、研究所の完成を祝った。