『静岡新聞』2008年9月27日付

学術交流協定締結へ 光科学軸に静岡大と独イエナ大


静岡大は、世界的な光産業の集積地、ドイツ・チューリンゲン州のイエナ市にあるイエナ応用科学大と学術交流協定を締結する。光産業の集積を目指す浜松市の動きを踏まえ、光科学を中心とした研究連携や学生の交換留学などに乗り出す。両大学間の交流を促進することで、浜松、イエナ両市の産学官連携を一層深める狙いがある。

イエナ市は光学機器メーカーのカールツァイスの拠点として有名で、浜松地域の産業界や研究機関などは約2年前からイエナ地域との連携を深めている。日本貿易振興機構(ジェトロ)の地域間交流事業にも採択され、静大も学術機関の一員としてかかわってきた。

調印式は10月2日に行う。チューリンゲン州のディータ・アルトハウス州知事率いる公式代表団が県庁を訪問し、静大の興直孝学長とイ大のガブリエル・バイプスト学長が協定書を交わす。

イ大は質の高いエンジニアの養成を目的に1991年10月にチューリンゲン州主導で設立された。経営、電子工学、基礎科学、産業工学など八学部があり、産業界や研究所群と強い結び付きを持つという。