時事通信配信記事 2008年9月22日付

教育の負担軽減策を議論へ=教育再生懇


政府の教育再生懇談会(座長・安西祐一郎慶応義塾塾長)は22日、首相官邸で会合を開き、大学教育改革に関する議論を行い、低所得層の保護者の下で育った子どもでも希望通りの大学で学べるよう、教育費の軽減策などについて年内にも提言をまとめる方針を決めた。

懇談会では今後、奨学金や授業料免除など、私費負担を軽減するための仕組みについて検討。会合後、教育再生担当の渡海紀三朗首相補佐官は「能力のある子どもが家庭の経済状況で格差が生じる事態について考えていかなければいけない」と話した。

また、推薦入試や書類・面接で受験者を評価するAO(アドミッション・オフィス)入試で入学した学生の学力不足が指摘されていることから、センター試験とは別に高卒者の学力を測る高大(高校・大学)接続テストの導入を検討する案も示された。