『大阪日日新聞』2008年9月20日付

公立大として第一級 大阪市立大外部評価


公立大学法人化後2年を経過した大阪市立大について、外部の識者らでつくる評価委員会(委員長・金森順次郎国際高等研究所所長)は19日、2年目の業務実績を「順調に進捗(ちょく)している」とする報告書を平松邦夫市長に提出した。

報告書によると、教育研究の質の向上に向けた取り組みでは「現代的教育ニーズ取組支援」「地域医療等社会ニーズに対応した質の高い医療人要請推進」など、5つの教育プログラムで文部科学省が助成を採択、世界最高水準の人材育成を目指す「グローバルCOEプログラム助成事業」を中心とする先端的都市研究について評価した。

財務内容の改善、効率化については、外部資金獲得のための組織整備を評価する一方で、医学部付属病院において医療サービスの低下を招くことのない経営改善が必要とした。

金森委員長は報告書を提出し、平松市長に対して「公立大学としては第一級の大学。市としても英知を市政に活用していただきたい」と述べた。