『日本経済新聞』東北版2008年9月20日付

東北大と日立、若手交流で新技術 環境・エネルギーテーマに


東北大学と日立製作所は今秋から、若手の人材交流を本格化する。環境とエネルギーを主テーマに、30―40歳の研究者が3カ月ごとに会合を開く。次世代の太陽電池の開発や温室効果ガス削減策などで共同研究を進め、新技術を生み出す狙いだ。

東北大と日立製作所が2006年1月に結んだ連携協定に基づく活動の一環。これまで通信や素材分野などで約100件の共同研究に着手している。

今回始める若手に特化した人材交流では環境やエネルギー、またはこの2分野を組み合わせた新たな研究テーマを発掘していく考え。東北大から工学研究科や環境科学研究科の准教授クラス、日立からは基礎研究所などの研究者が参加する見通しだ。

東北大学は「現場にいる若手の研究者から斬新な切り口の研究テーマを発案してほしい」(産学官連携推進本部)と期待している。