『読売新聞』三重版2008年9月11日付

「厳しい状況、運営全力で」 三重大次期学長が抱負


三重大(津市)の次期学長に選ばれた付属病院長の内田淳正氏(61)は、10日の選考会議後に記者会見を開き、「光栄だが、大学運営は厳しい状況にあり、身の引き締まる思い。今後の運営に全力を挙げる」と抱負を語った。

三重大への国の運営費交付金が年々削減されていることから、内田氏は「教育研究を通して優秀な人材を養成するには、経営基盤の確立が重要。今後は、地域からの資金獲得の努力も求められる」と強調した。

地方大学としての役割については、「地域との共同研究は、トップレベルにある。その貢献度を広くアピールしていきたい」と述べた。また、県内の医師不足問題にも触れ、「現在の医師数で、どの病院にも同じ機能を求めるのは難しい。ある程度は医療を集約させることが必要になる」との考えを示した。

徳島県三好市出身。家族は妻と長男。趣味は、読書とゴルフという。