『毎日新聞』群馬版2008年8月26日付

残業代不払い:病院職員らに 群大に是正勧告−−前橋労基署


群馬大が同大付属病院の職員らに残業代を支払っていないとして、昨年11月に前橋労働基準監督署から是正勧告を受けていたことが分かった。不払い分は事務職員ら270人に対し約2500万円で、群大は勧告を受け同年12月に支払った。

群大人事労務課によると、同労基署が昨年9月に立ち入り検査し、勤務実態の調査を要求。群大が同年6〜9月に4カ月分を調べたところ、教員を除く職員1080人中、920人が残業しており、うち270人に不払いがあった。1人当たり月平均の残業時間は10・8時間だった。

同課は「サービス残業を人件費に計上しない国立大時代の習慣が残っていた」と説明。再発防止策として管理職に勤務実態を徹底して把握するよう指示したという。【伊澤拓也】