『日本経済新聞』2008年8月23日付

茨城大など首都圏北部4大学、共同で知財活用推進 運営協設置


茨城大学、宇都宮大学、群馬大学、埼玉大学は共同で、各大学が持つ知的財産の活用をめざす「首都圏北部4大学連合(4u)連携事業」に取り組む。22日、水戸市内で事業のスタートとなる「キックオフ会議」を開催した。今年度から5年間、地域の企業などに対する技術の指導や移転、共同研究を進め、知的財産の活用を推進。首都圏北部地域の活性化につなげる。

4大学は同日、連携事業の運営協議会を設置した。4つの分科会を立ち上げ、4県の産業支援機関や地元の企業関係者などで構成する有識者会議の助言を受けながら、事業を進めていく。文部科学省の「産学官連携戦略展開事業」の採択を受けた。

分科会のテーマは「地域ブランド創出」「知的人材の啓発・教育」「技術移転」「研究シーズの創出」の4つ。分科会ごとに企業に対する技術指導や相談会、特許相談、セミナー、新技術の説明会などの活動を行い、具体的な成果につなげる。