『毎日新聞』高知版2008年8月21日付

高知工科大:県内出身学生確保へ優遇制度を検討


高知工科大(香美市)の佐久間健人学長はこのほど開かれた県議会企画建設委員会で、来年4月の公立化に伴い県内出身学生確保のため、学費を免除した上、返済義務のない奨学金を給付する優遇制度の導入を検討する考えを明らかにした。

工科大は県内産業を担う人材育成などを目的に開学。しかし、06年度入学生から定員割れが続き、県出身者も半数程度にとどまるため、公立大学法人化で学生に根強い国公立大志向に応え、学費も半額程度に抑えて学生確保につなげる考え。

佐久間学長は「公設民営大学としては全国初となるが、後に続く大学の手本となりたい」と決意を表明。公立化に向けた大学づくりとして、県出身学生を対象に「学費免除の上、返済義務のない奨学金制度の導入を検討したい」と述べた。【服部陽】