『毎日新聞』京都版2008年8月20日付

共同大学院:府立医大・府立大・京都工繊大・京都薬大、健康科学分野で開設へ


◇11年度にも

府立医大、府立大、京都工芸繊維大、京都薬科大の4大学は19日、健康科学分野の共同大学院を11年度にも開設する方針を発表した。それぞれに既設の大学院に増設する方向で定員などを検討する。

共同大学院と総合的連携計画が同日、文部科学省の「戦略的大学連携支援事業」に採択された。4大学が連名で6月に申請していた。同事業は国公私立大の連携による地域の教育・研究の拠点づくりが目的で、申請94件に対し採択は計54件だった。

府立医大、府立大、京都工繊大は05年度から連携しており、生命科学教育などで実績がある。健康科学には薬学分野強化も必要なことから、共同大学院構想に京都薬大が加わった。

共同大学院では医学、薬学、工学、生命科学、公共政策などの融合的なカリキュラムを設ける。今後、4大学の幹部らで協議会を作り、共同大学院の名称や組織などを検討する。

また、教養教育の共同化、共同研究や地域貢献、留学生受け入れなども進める。【朝日弘行】