『新潟日報』2008年8月20日付

文科省の支援事業に県内10大学


文科省が本年度から始めた「戦略的大学連携支援事業」に、新潟青陵大学を代表校とする県内10の教育機関が人材確保や育成に取り組む事業が採択された。看護師や医療関係者の育成、教職員の資質向上などを核に、県内の教育の充実を目指す。全国では本県の取り組みも含め、計54件が選ばれた。

新潟青陵大などの取り組みには、年間最高1億円が補助される。他の参加校は新潟大、県立看護大、敬和学園大、長岡大、新潟医療福祉大、新潟薬科大、新潟リハビリテーション大学院大、新潟青陵短大、明倫短大で、期間は3年。

事業では、看護学生同士の交流や研究発表会、教員の資質向上、中高生への出前講義などに共同して取り組む。新潟青陵大の大谷一男・常務理事は「大学同士の連携で、新潟県全体の魅力向上につなげたい」と意気込んでいる。

「戦略的大学連携支援事業」は、大学が学生確保で苦戦する中、地域の大学同士が教育研究資源を有効に活用し合い、魅力ある教育環境を整えることが目的。

近隣の大学間が連携する「地元型」に15件、都道府県内の大学間での「広域型」に22件、複数の大学が共同大学院の設置を目指す「教育研究高度化型」に17件が選ばれた。新潟青陵大などの事業は「広域型」。