『西日本新聞』2008年8月20日付

北九州市立大 「大学運営は順調」 市独法評価委が報告書 研究資金目標を達成


北九州市地方独立行政法人評価委員会(委員長=石田重森福岡大名誉学長)は19日、「大学運営は全体として順調」とする北九州市立大の2007年度の業務評価報告書を北橋健治市長に提出した。

同大の地方独立行政法人化に伴い年に一度審査している。今回は同大が定めた中期計画(05‐10年度)に基づき、5分野152項目について年度別の目標達成状況を調査。「改革の枠組みはほぼ整えられた」と指摘した。

分野別では「教育研究の質の向上」や「業務運営の改善及び効率化」など全分野で5段階評価のうち2番目に高い「計画通り進行している」と評価。特筆すべき点として、学生の悩み相談や就職支援などに取り組む「学生プラザ」や、「ビジネススクール(専門職大学院マネジメント研究科)」の開設を挙げた。

外部からの研究資金獲得額が前年度比11%増となり、10年度の目標額の5億円を超えた点も評価。一方、特許出願件数が2年連続で減少して12件にとどまったことを懸念材料とした。