『産経新聞』2008年8月17日付

群大と大連理工大、省エネ新技術を共同開発へ


群馬大工学部(群馬県桐生市・宝田恭之部長)は、中国遼寧省の大連理工大と、環境・エネルギー分野で新技術開発の共同研究を行う「群馬大学−大連理工大学環境エネルギー新技術R&Dセンター」の設立契約を結んだ。両国の企業や大学の研究者らで構成する新組織を今秋にも発足させて運営に当たらせる。センターは、大連理工大キャンパスに設置する。

大連理工大は、中国の理工系大学の中ではトップレベルといい、大学周辺には多くの企業が進出し、産学連携が盛んに行われている。センターを設立することで、両大学の連携をより緊密にし、環境・エネルギー分野で蓄積したノウハウを新技術の開発に生かす狙いがある。

具体的な研究テーマとしては、環境調和型エネルギーや省エネなどの新技術開発を想定しており、研究成果は公表するとともに、参画企業への技術移転も行う。

また、運営は、両国の企業や大学関係者らで構成する新組織「アジア環境エネルギー研究会」を立ち上げて担わせていく計画で、黒田真一同学部教授は「環境エネルギー分野の新技術開発の拠点として、今秋にも発足させたい」としている。