『日本経済新聞』2008年8月9日付

鳥取大と液晶協力協定 シャープなど1億7000万円寄付


鳥取大学工学部が今春開設した電子ディスプレイ研究センターにシャープなど液晶関連企業6社が協力することが決まり、8日、鳥取市内で協定書に調印した。同センターは液晶技術者の養成や医療分野などの電子ディスプレー応用技術の研究をする施設。6社は今後4年間に合わせて約1億7000万円を寄付し、人材派遣でも協力する。

調印したのはシャープのほか、中小型液晶のエプソンイメージングデバイス(長野県安曇野市)、家電の三洋電機コンシューマエレクトロニクス(鳥取市)、フィルム加工の尾池工業(京都市)、バックライトのライツライン(鳥取市)、薬品製造の林純薬工業(大阪市)。

シャープの水嶋繁光常務執行役員は「医療分野などの応用研究から着手し、研究成果を液晶事業に生かしたい」と強調。他の参加企業からは協定参加で新たな企業連携に結びつくことに期待する声が相次いだ。